こんにちは。
「ブラ旅47」、今週もはじまります!
———ブラ旅47とは——————————————————————————-
大和グラビヤのブランディング企画室が日本全国47都道府県の旅に出る企画、
略して「ブラ旅47」!
全国各地の食べ物やお土産や工芸品・・・それらを作っている人たちとの出会いや、
その体験で感じたことや得たものを旅の記録として綴っています。
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というわけで第6回目の旅は、愛知県のお隣の岐阜県!
岐阜県ってすごく広いですよね~
多治見や岐阜市、高山市なんかはちょこちょこ行ったことがあるのですが
揖斐郡は近い割にあまり行ったことがないかも!?とワクワクしながら車で向かいました!
道中にモーニングを食べたり、足湯に浸かったりしつつ「棚橋牧場(THE MILK SHOP)」
さんに伺いました!
揖斐郡池田町の住宅街のなかに何やらおしゃれなロゴの建物が…
こちらが棚橋牧場さんの牛乳を直売、カフェメニューとして出されている
THE MILK SHOPさんです!
店舗の奥のほうには工場があります。
伺ったのは午後だったため稼働していませんでしたが、毎日午前に新鮮な牛乳がこちらで
つくられています。
現在は池田町と本巣市の酪農家から生乳を仕入れて加工しているとのことですが、
昔は乳牛がいたとのことで牛舎だった部分も残っていました。
お店に入ると
THE MILK SHOPグッズがあります!シンプルでかわいいですね!
牛乳やプリン等が冷蔵ケースに入っています。
こちらでドリンクのテイクアウトもできるそうです。
そして奥のほうにはカフェがあります。
こちらの建物はもともと家の離れとして使っていたものだそうで
靴を脱いで上がるタイプのお店です。思わず長居してしまいそうですね。
1.棚橋さんのこと
お話を伺ったのは100年以上続く棚橋牧場さんの棚橋さん。
もともとはお店を継がれる予定はなく、今の仕事とは関係ない分野へ進み関東の大学へ。
棚橋さんのお父様も自分の代で終わりにしようと思っていたそう。
そんななか就職活動をしている際「せっかく代々続いてきたものが家にあるので
やらずにやめてしまうのはもったいない!」と家業を継ぐことを決意、その後4年間は
会社員として別の会社に勤めた後家業に入りました。
実際には思ったよりもすごく厳しい世界で諦めかけたそうです。
しかし、まだなにもチャレンジしていない、とにかく本気でやってみてから考えよう!と
取り組まれたそう。
新しいブランドについてもご両親は後押ししてくださったとのことでした。
家業に入る前の4年間は会社員として東京の酒屋で勤務されていたのですが、
モノを売るということ、特に東京の場合たくさんあるお店の中で自分のお店のものを
選んでもらうために色々考えながら工夫していったことは、今の仕事にも活きている
そうです。
2.THE MILK SHOPのこと
ブランドを立ち上げられる前は、現在もされていますが池田町内のお宅や学校給食と
して牛乳を製造、配達が主でした。
ところが配達数の減少や少子化の影響もあり、何か新しいことをやらなければ!と
商圏を広げたい、若い人にもうちの牛乳を飲んでもらいたい!手に取ってもらえる
ようなものを!という想いで2014年ブランドを立ち上げられ、最初に牛柄の牛乳瓶と
オリジナルのトラックをつくられました。
トラック可愛いですよね!
最初のうちは直売所はまだなく、週末に岐阜県内(大垣市や岐阜市等)のお祭り等の
イベントに牛乳を販売することを2年ぐらい続けたそうです。
少しづつ池田町に牛乳屋さんがあることを知ってもらっていくなかで「お店はどこに
あるんですか?」と聞かれることが多くなったのを機に直売店をオープンすることに
なりました。
ブランドを立ち上げられてからは認知度が上がり、カフェで原料として扱って
いただいたりパン屋さんのショーケースに並べられたりと、手に取っていただく機会は
かなり増えたそうです。
そういえばこちらに伺う前にモーニングを食べに寄ったカフェや道の駅でも棚橋牧場さん
の牛乳の扱いがありました。
池田町にものすごく浸透してますね。
移動販売をされるときはこの牛も連れて行くそうです。
この日はお店の中にちょこんと佇んでいました。かわいい…
3.デザインのこと
デザインの仕事をしている自分としては気になること、THE MILK SHOPさんのデザインに
ついてもお聞きしました!
スーパー等で牛乳の扱い面積は大きく、牛乳を飲む人は多い。
北海道だとか〇〇高原などが入っていると美味しいイメージがあるため、味というより
価格やイメージで手に取る人が多い。
味には自信があるのに…と一度飲んでもらえるような工夫をしようと思いデザインで勝負
することを決められたそうです。
その為には目につくデザインにしよう、瓶は捨てにくいため飲んだあと雑貨として活用
できるものにしよう、どんな牛乳なのかという情報を入れずにデザインのみでいこうと
色々と考えられました。
THE MILK SHOPさんのロゴや牛乳瓶のデザインの原案は棚橋さんが考えられたそうです。
牛乳瓶の場合、牛柄を全面ではなく一部分に巻いたものにしよう!とマジックで手描き
ラフを描いて瓶に巻いてみたりと試行錯誤されたようです。位置に関してもデザイナー
さんと雑貨として使うなら牛柄はこの位置がいいのでは?などこだわったそう。
ロゴタイプに関しても、最初は太めのロゴで目立たせたい、楽しい雰囲気にしたいという
ことで少し男らしいイメージだったそうですが、若い女性の方をメインターゲットにする
ならもう少し優しいイメージでということで細くきれいめなロゴになったというお話など
このデザインに至るまでの経緯を話してくださりました。
棚橋さんのデザインに対しての熱量がすごく
こういうデザイン過程のお話がすごく大好きなわたしは楽しく聞かせていただきました!
あと!これもお聞きしてちょっと興奮したのが
瓶をよく見てください。
あ!牛乳瓶!!!
と、隠れミッキーならぬ隠れ牛乳瓶が入っているというしかけも!
最初は岐阜県や池田町のマークを入れようとしていたが、やっぱり瓶にこだわりがある、
牛乳瓶で美味しく飲んでもらいたい
という想いを込めて入れられたそうです。
4.今後について
今後は、現在あるプリン以外に牛乳屋さんならではのチーズやヨーグルトを増やして
いきたいそうです。
ただ増やすだけではなく、つくるからには多少高くても美味しいものをつくりたいとのこと。
あとはグッズも増やしていきたいそう。
牛乳等の要冷蔵商品は重さの関係やクール便などで送料が割高になってしまったり、
遠方への移動販売は難しいこともあるのでグッズでもっと色々な人に知っていただく、
手に取っていただく機会を増やせたらとのことです。
5.取材を終えて
なんとお話を終えた後にソフトクリームをいただいてしまいました。
牛乳がぎゅっと濃縮されていて濃厚で甘くて美味しい…
また食べたくなるお味でした…
ごちそうさまでした!
ソフトクリームをいただきつつお話をしている中で、このお店を作ってみて意外
だったことがあると聞きました。それは、最初若い世代の方が来られるのは想像
していたのですが、意外にも近所の小学生の子達が学校終わりに集まってくること!
宿題を店内で終わらせたあとソフトクリームを食べるそう。
(終わった後というのがナイスです)
すごくほほえましいと同時に、駄菓子じゃなくてカフェでソフトクリームなんておしゃれ!
と正直めちゃくちゃ羨ましかったです。笑
それにしてもこんな風に地域に根付いた牛乳屋さんてすごくいいなあと思いました。
もっとたくさんの方に知っていただけますように!
旅から帰宅後、プリンと牛乳もいただきました。
なめらかなプリンは口の中で溶け、すごく幸せな気分に…
牛乳は従来の量産されているものは違う、とても甘みがありすっきりとした味わい…
是非またお邪魔したくなりました。
棚橋さん、丁寧にご対応くださりありがとうございました!
——-取材協力——————————————————————–
棚橋牧場 THE MILK SHOP
〒503-2424 岐阜県揖斐郡池田町池野470
養老鉄道「池野駅」徒歩7分
名神高速道路「養老JCT」から東海環状自動車道終点「大垣西IC」より約20分
営業時間:10:00〜18:00
定休日:水・日曜
TEL:0585-45-2155
通販もあります!
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さて次回は、静岡県!
写真家の方が営んでいる素敵な本屋!?
お楽しみに!
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