こんにちは!
ブランディング企画室です。
本日が今年最後の出社日で~す!仕事納め!イエ~イ!!!
年末年始ははしゃぎすぎず、なるべく健康的に過ごしたいと思います。
さて、今年の締めくくりとなる投稿は、ブラ旅「岩手」編です!!
先週の青森編の次の日に行ってまいりました~!
岩手県、初上陸です!楽しみ!
今回の目的地は、盛岡市の中心地を流れる中津川沿いにあります。
盛岡城跡公園の方から歩いて向かったのですが、お天気がよかったので景色を楽しみながら歩くことが出来ました。
岩手銀行赤レンガ館もすぐ近くにあり、レトロな情緒ある町です。
(岩手銀行赤レンガ館)
しばらく歩くと、今回訪問させていただくお店が見えてきます。
こちらが今回の旅の目的地である「shop+space ひめくり」さんです。
地場のものや、紙にまつわるものを扱った雑貨屋さんで、時には企画展なども行っています。
店内は、色々な種類の木材の什器が暖かみを感じる空間です。
そして可愛い雑貨がたくさん!
(商品はもちろん、陳列の仕方も素敵です。)
(見ているだけで楽しいです。)
さっそくオーナーの菊池さんに、お店のコンセプトや由来、盛岡の魅力など、お話を伺いました!
1.ひめくりについて
「shop+space ひめくり」は、2010年11月にオープンしました。
伺ったのが11月下旬だったので、ちょうど丸9年が経ち、10年目に入ったところ。
菊池さんは18歳まで盛岡で育ち、進学のため上京、Uターン就職したもののすぐに転勤で再び東京へ。その後、30歳で盛岡に戻りました。
「昔は別に盛岡に居たいとは全然思ってなかったんですけど…」
そう話す菊池さんですが、こちらに戻ってから改めて盛岡の魅力に気付いたと言います。
「盛岡はやっぱり好きだし、離れる理由もなかった」と、こちらでお店を始めたそうです。
(オーナーの菊池さん。とっても気さくで明るい方です。)
盛岡の魅力について聞くと、
「町の規模的に大きすぎず小さすぎず、寂しすぎず、ごみごみもしておらず…
古いものもあって、新しいものもあって、というちょうどよさが盛岡にはあります。
良い意味で“ほどほど”って感じですかね。」とのこと。
私は初めて盛岡に来たのですが、確かに不思議と「馴染む」というか、「違和感がない」ような心地がします。
触れ合う人たちはみんな親切でしたし、きっと居心地の良い町なんだろうなぁと思います。
さまざまなてしごと品と、紙ものを扱う「ひめくり」。
店名の由来についてもお伺いしました。
「カレンダーを毎日めくるようなイメージで、お店に来るごとに、楽しくなるようなものや新しいものと出会えるような、そんな場であればいいなと思っています。」
と、素敵なコンセプトを教えてくれました。
また、お店を始める前は、印刷会社の営業をしていたという菊池さん。
「ひめくり」という名前には「本のページをめくる仕事にこれからも携わっていく」という思いも同時に込められているそうです。
ちなみに、これは完全なる偶然だったそうですが、菊池さんがずっと飼っている猫ちゃんの名前が「姫(ひめ)」ちゃんと「栗(くり)」ちゃん!
「ひめくり」という名前を考案した方は、菊池さんの猫ちゃんの事は全く知らなかったそう。
「たまにブログとかで猫のことも書くので、親バカで付けた店名と思われることもあるんですけど、そうじゃないんですよ。(笑)」
この偶然に運命的なものを感じ、すぐに「ひめくり」に決まったそうです。
2.まちの編集室との協力
実は、「ひめくり」という店名を考案した方というのは「まちの編集室」のライターさん。
まちの編集室とは、フリーランスのライター、デザイナー有志が集まり、盛岡市の「ふだん」暮らしをテーマにしたリトルプレスの地域誌『てくり』を発行している編集室です。
(店内にも『てくり』が陳列されています。)
まちの編集室のメンバーは、菊池さんがお店を始める以前、印刷会社に勤めていた頃に仕事仲間だった方々。
現在、まちの編集室では『てくり』の発行はもちろん、ブックレットや企業や行政のパンフレットの出版、取材、コーディネートなど、様々な取り組みをしています。
当初、漠然と「雑貨屋さんがやりたい」というところから始まった夢は、「まちの編集室が本で紹介しているような世界観のお店が出来たら」とまちの編集室に相談したことで、今のような「岩手のてしごとと紙もの」を扱うお店に形づいていったようです。
特に経営や運営を委ねているわけではありませんが、今でもアドバイスをもらったり、また菊池さんも少しだけ向こうのお手伝いをすることもあるそう。
「例えば『てくり』で紹介したものをお店でも紹介したり、こちらでお世話になっている作家さんをあちらに紹介したりとか、お互いが良い協力関係にあるようなイメージです。」
地域に根付いたひめくりと、地域に密接したまちの編集室は、互いに応援し合いながら、それぞれ岩手の魅力を届けているようです。
3.素敵なてしごと品や紙もの
店内にはたくさんの商品が陳列されています。
思わず手に取ってしまうような可愛いものばかりですが、その中でも気になった作品をいくつか紹介します。
こちらはホームスパンの作品。
ホームスパンとは、羊毛を手で紡いで手織りしたもののこと。
明治期に英国から日本に渡ってきた技術で、現在は岩手の地場産業として知られています。
岩手のてしごと品としては、このホームスパンと、漆器、南部鉄器の3つが有名だそうです。
(壁際には漆器や南部鉄器が並ぶ)
また、羊毛と言えば、私がここに来る前から気になっていたのが「サフォーク靴下」!
サフォークとは、羊の種類の1つです。
毛が白くて、顔が黒い子で、「ひつじのショーン」みたいなやつです。
「羊って、毛が長い、茶色い、白いとかいろいろ種類がありますけど、サフォークは食肉用が多いんです。」と菊池さん。
どうかひつじのショーンのことはもう忘れてほしいのですが、サフォーク種は食肉としての価値が高く、臭みのない良質な肉だと言われています。
ところが、身に着けるものとしてはどうしてもチクチクしてしまうため、サフォークの羊毛はそのまま処分されることが多かったそうです。
そこで、「羊毛だから暖かいのにすごく勿体ないんじゃないか」と思った作家さんによって生まれたのがこの靴下。
足で触れる分には、チクチク感はあまり気にならないそう。
(サフォーク靴下。ひめくりの人気商品です。)
「糸としても売っているので、あえてシャリッとした感じが好きっていう人はそれで編むという方もいらっしゃいます。」とのこと。
確かに、触ってみるとシャリシャリします。
また、サフォーク靴下の人気の理由の一つは、暖かいだけでなく、蒸れないこと。
「綿だと湿気が残って足が冷えてしまうんだけど、ウールだとそれがないので常にさらっとしているんです。」
常に家でモコモコ靴下にモコモコスリッパを履いている末端冷え性の私…。
絶対欲しい!と思い、取材後に1足購入させていただきました♪
他にも、岩手らしい、可愛い商品が!
こちらのラッピングペーパー、岩手出身のデザイナーさんの作品なのですが、何の模様だと思いますか?
なんと、3つとも岩手を代表するご当地グルメで、左から「じゃじゃ麺」「わんこそば」「南部せんべい」をモチーフにした柄なんです!
カワイ~!!
(「盛岡冷麺」もあるそうですが、訪問時は残念ながら品切れでした。)
他にも、ポストカードなど紙ものが沢山ありますが、中にはひめくりオリジナルの商品も。
こちらの可愛いポストカードの柄、それぞれお店の界隈にちなんだモチーフ。
お店前を流れる川は鮎釣りができるので「鮎」、冬になると白鳥が来るので「白鳥」。
「イチョウの葉」は川沿いにある大イチョウ、「猫」は…、単に好きだからだそうです。(笑)
4.ひめくりのこれから
菊池さんに、チェキを1枚と、「何か一言好きな言葉を」とお願いしたところ、すっごく悩ませてしまいました…。(笑)
(「何書こう…」と迷う菊池さん)
悩みに悩んで書いていただいたのはこちら。
素敵な一言をありがとうございます。
今回この界隈の見どころを沢山教えていただいたのですが、少ししか滞在できなかったので、次はゆっくり遊びに行きたいと思います♪
また、今後の展望をお伺いすると、
「まずは10年を目指します。あと1年弱ですね。あまり先の目標を持たないもので…。(笑)多分大丈夫だとは思うんですけどね。(笑)」
と、あまり気張らない自然体な答えをいただきました。
「“ほどほど”に頑張ります。」とも仰っていました。
5.旅を終えて
今回訪れた雑貨屋さん「shop+space ひめくり」は、オーナーの菊池さんの温かい人柄をそのまま投影したかのような、ぬくもり溢れる場所でした。
ひめくりには地場のてしごと品もたくさん置いてありますが、岩手っぽいものを探すぞ!!と気合いを入れて行かなくても、ここに居るだけでごく自然に、何となく、じんわりと、この土地の魅力が感じられるような、そんな印象です。
そして、この街の人も、遠くから来た人も、何気なくふらっと寄ることのできる、気張らない“ほどほど”なお店(とても良い意味で)なので、たとえば鼻歌を歌いながら川沿いを歩いて行ってみてほしいなと思います。
ちなみに、私は次の日に秋田に訪れたのですが、早朝から雪がちらつきまして…。
あまりに寒かったので、早々にあのサフォーク靴下を履きました。
いつも寒い日にブーツを履く時は“タイツ+厚手の靴下”なのですが、この日は“タイツ+サフォーク靴下”で挑みました。
もうね…、全っ然違います!
ブーツでも蒸れないし、締め付けられないし、何よりあったかい!
私の買った「生命の樹」は履き口にゴムが入っていないので余計にストレスフリーです。
また、ネットに入れれば普通に洗濯出来るのもありがたいポイント。
この冬重宝しそうな予感。買ってよかった~!
今回もとっても素敵な旅になりました。
菊池さん、ありがとうございました!
————————-取材協力——————————
〒020-0885
岩手県盛岡市紺屋町4-8
電話&FAX 019-681-7475
営業時間 10:30~18:30
定休日 毎週木曜、第1・第3水曜
※駐車場はないので車は近くのパーキングへ
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次回は、岩手のお隣、秋田県!!
実家が麹屋というオーナーが営む、ゲストハウス&バルに実際に宿泊してまいりました!
次回2020年1月17日(金)更新予定です。お楽しみに!
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