こんにちは!人材企画室です。
今回は、ここ数カ月弊社の中でトレンド?となっている、MOSHA-PROについてお届けします。
MOSHA-PROとは、名画を弊社のグラビア印刷を用いてフィルムで再現するプロジェクトです。
【詳しくはこちら⇒MOSHA-PROについて】
第一弾は、雪舟の水墨画『山水長巻図 初秋の図』のグラビア印刷に挑戦しました。
墨の濃淡だけで陰影や奥行、侘しさを表現した水墨画は、第一弾にしてかなり印刷難易度の高い作品でした。
細かい表現や紙の質感なども含めてシビアに色を合わせ、印刷チームのプライドをかけて制作した本作品は、見事本物と見紛うほどの仕上がりになりました!
MOSHA-PRO 第二弾の作品は…?
さて、第一弾が完成して息つく暇もなく、続いてのチャレンジが始まりました!
第二弾で手掛けるのは、印象派を代表するフランス画家、クロード・モネの作品です!
モネと言えば、やはり『睡蓮』のシリーズが有名ですよね。
光の描写や、豊かな色彩が特徴です。
でも、今回弊社が手掛けるのは、睡蓮ではなく…こちら!
『散歩、日傘をさす女』クロード・モネ
『散歩、日傘をさす女』は3部作のうちの1つで、こちらは一番最初に描かれた作品です。
描かれているのはモネの最初の妻カミーユと、その長男ジャンと言われています。
逆光の描写や、風が吹く夏の空の躍動感が見事に表現されている、人気の作品です。
今回は、この作品の「模写」に挑戦しました!
先日、印刷チームに密着取材したので、その様子を中心にお届けします♪
MOSHA-PRO 制作の様子
「分版」
まずは、印刷データを作成するため、複製画のスキャンデータを元に、分版作業を行います。
グラビア印刷は、使うインキの色ごとに分けて版を作り、それぞれの版にインキを乗せ、フィルムに順番に転写していく仕組みになっています。
弊社では、色ごとに版を分けてデータを作成することと、画像補正(画像データの色や濃度を調整すること)する作業を分版工程で行っています。
「製版」
印刷するためのデータが出来上がったら、実際に版に彫刻を施していきます。
ダイヤモンドの針を搭載した彫刻機を使い、肉眼では見えない小さな無数の穴をあけることで柄を彫ります。
「印刷」
版が出来上がったら、いよいよ印刷工程に入ります。
製版工程で作成した版と、調色して作ったインキを印刷機にセットし、まずは仮刷りを行います。
刷られたフィルムの色を見てインキを調整し、また刷り、またインキを調整して…を繰り返します。
刷り上がる毎にチームで集まり、色見本と見比べ意見を出し合います
インキの調整
全体のバランスを見ながら、納得いくまでとことん色を調整します。
調整する度に印刷のチームが集まり、色見本となる複製画と刷ったばかりのフィルムとを見合わせ、「緑が強いな…」「もうちょっと黄色を…」「少し黒を落とそう」など、意見を出し合い、色見本に近づけていきます。
何度も話し合います
絵画そのものの理解、考え方もチームで共有します
チームで意見がまとまったらパッと散り、それぞれスピーディーに作業を行い、また集まり…を何度か繰り返します。
回を重ねるごとに、どんどんクオリティが高まっていくのを目の当たりにしました。
そして、最終的には全員が納得のいく見事な仕上がりとなりました!
社長(左から3番目)も文句なしの出来!
MOSHA-PRO第二弾となるモネ、無事に印刷が終わりました!
この後、ドライラミネート工程でラミネート加工をし、完成となります。
グラビア印刷された『散歩、日傘をさす女』
密着を終えて
今回は、大和グラビヤ×アートの第二弾となる作品制作の様子を紹介しました。
特に、密着取材した印刷工程の様子は見応え抜群でした…!
チームのメンバーそれぞれが機敏に動き、意見を出し合い、1つの作品を完成させていく、その様子に感動しました。
また、絵画の特徴や作者の意図を理解した上で制作に取り組んでいるのが分かり、作品に対するリスペクトも伝わってきました…!
さて、続くMOSHA-PRO第三弾の作品は、なんと日本文化を代表する浮世絵師によるあの錦絵…との情報をキャッチしました!
どうぞお楽しみに!
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